2020年度かみね動物園研究報告会

　本日，本年度のかみね動物園での研究報告会がありました。例年だとかみね動物園を利用された他大学の学生さんや先生も交えながら実施しているのですが，この状況ですのでなかなか集まれないとのことで，密に配慮しつつ，対面とオンラインを併用しての報告会となりました。

　最初に当研究室のAさんから，冬季のクマの活動量と異常行動の状況について夏季の事例と比較した研究について報告しました。相変わらずの膨大なデータ量でしたが，コツコツと丁寧にまとめてくれました。これでオールシーズンのデータが出揃いましたので，そろそろ報告書にまとめようかと思います。

　続いてキリン獣舎の床材の嗜好性評価結果について，担当のHさんから報告する予定でしたが，生憎，就職の関係で，もう引越ししなければならないとのことで，私が代理で報告させていただきました。キリンの出産などイレギュラーなイベントもあったため，短期間での実験となりましたが，動物園動物の飼育管理における床材評価の必要性に一石を投じられたのではないでしょうか？

　この他，上塚先生の研究室から2件のオンラインでの報告と担当学生が急遽体調を崩しちゃったとのことで上塚先生からの代理報告1件がありました。

　オンラインと対面を併用した報告会となったことから，来れなかった先生からもご意見・ご質問などがいただけ，よかった部分もありましたが，複数の機器をオンラインと対面で使い分けたりなどトラブルも若干見られたり，十分に議論できなかったところもあったような気がしました。せっかく1年間実施した研究の報告でしたのでじっくりお話ししたいところでしたが，そこは今後の改善点かなと思います。

　早くコロナが落ち着いて，皆さんと活発な議論できるようになればとあらためて感じた報告会でした。