昨日、本学と日立市かみね動物園、千葉市動物公園の3機関連携のZSH動物園学紀要Zoo Science Journalの創刊記念シンポジウムが本学農学部100番教室で開催されました。
朝から学生たちも一生懸命準備してくれましたが、お天気はあいにくの雨・・・。果たしてお客さんは来ていただけるのかと一抹の不安もありました。
しかし、ふたを開けてみれば100番教室は満員御礼。関係者の方々以外にも一般の方々や高校生など、遠くは山梨や静岡などからも多数お越しいただきました。
シンポジウムは、日立市かみね動物園の生江園長と本学農学部長の宮口教授のご挨拶に引き続き、最初に今回の紀要創刊の趣旨について小針から説明し、その後(公社)日本動物園水族館協会(JAZA)の村田浩一会長による基調講演、連携プロの本学工学部北野教授、日立市かみね動物園の川瀬啓祐獣医師、千葉市動物公園の中山侑研究員の講演となりました。
今回のシンポジウムのテーマは紀要創刊にちなんで「動物園から未来をつむぐ~持続可能な社会にむけて記録して伝えること~」としましたが、JAZA、大学、各動物園とそれぞれにおいて知見や情報の継承・発信について苦労しながら、工夫を凝らし取り組まれている様子が伺えました。
SNSなど散文的な表現媒体が普及する中で、文章として記録し、思考を整理する機会は著しく減っています。しかし、文章を吟味しながら書くことは、自身の考え方を俯瞰視するうえでとても有用です。そしてそのような思考に対する議論と共有は、いろいろな可能性の芽になっていくと思います。今回の紀要は、まだ始まったばかりですが、50年後、100年後の動物園と私たちの関係につながる一つの取り組みになって行けばと思います。
なお、今回の紀要創刊は本当の多くの方々の尽力なしには成し遂げられませんでした。この場をお借りしてお礼させていただきますとともに、あらためて人のつながりってありがたいなと感じました。みんなホントすごい!!
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