毎度更新が遅れておりますが,第10回の茨城大学・かみね動物園合同勉強会が,12月12日に開催されました。
2016年の秋から始まったこの勉強会も,今回で10回目となりました。ここまであっという間だったような気もしますし,やっと10回かという感じもしますが…。最初は,人が集まるだろうか,どんな感じで進めていったもんかと手探り状態でしたが,2年もたつと勉強会という場があるのが当たり前になり,飼育員さん達と学生や研究者との貴重な意見交換の場として機能してくるもんだなぁと嬉しく感じています。
さて,今回は記念すべき10thアニバーサリーということで,いつもの身内ではなく,外部からの話題提供者として,日本オラウータンリサーチセンターの代表で本学のOBでもある,黒鳥英俊さんをお呼びして,「かわりゆく動物園」と題してお話しいただきました。
黒鳥さんは,これまで飼育員として上野動物園や多摩動物公園でゴリラ、オランウータン、チンパンジーなどの類人猿の飼育に関わってこられましたが,それと同時に,これまで世界各国の動物園の飼育管理の状況についての視察なども実施されてきております。そこで,今回は特に担当されていた各動物園での飼育方法の変遷と,現在の海外における様々な取り組み事例についてお話しいただきました。
しかし,話題が豊富なため,話が尽きない!類人猿の飼育のご苦労の話かと思ったら,哺乳類だけでなくイソギンチャクを相手にした話まで,止まらない,止められない…。そもそも,持ち時間1時間程度でって言ったのに,数百枚のスライドって…。当然持ち時間はあっという間に終わってしまい,全く足りませんでしたので,第2弾も企画することになりました。
また,呼びますのでよろしくお願いしますよ!
個人的には黒鳥さん一押しのハウレッツ動物公園のエンリッチメントの話やヨーロッパの動物園におけるキュレーターの役割の話が非常に興味深かったですが,その他にも,先日出版された本のための調査旅行の話についてなど飼育員さん達からも様々な質問が出ておりました。
さて,次回は3月13日(水)に本年度の研究成果報告会になります。研究でお世話になった学生たちは,期待に応えられる成果をお示しできるでしょうか?
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