子牛を放牧に出すと牛が野生化し、人になれなくなるという話を聞いたことがあるでしょうか?動物を人に馴化する研究は昔からたくさん実施されていますが、実はそれには動物のお母さんの役割が重要であることが指摘されています。お母さんが、子供に警戒するよう学習させると言うんですね。一方で、警戒という性質は遺伝的な要素も加わっているといわれています。いずれにしても、親の影響は避けられないというわけです。そこで「将を射んとすればまず馬を射よ」ならぬ「子を知らんとすればまず母を知れ」ということで、人に対する反応の親子間での関連性について、基礎的な行動反応ならびに生理反応について調査しています。昨年から始めた研究ですが、これがけっこう面白い!そのうちHP上でも成果を発表したいと思います。