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2017年度 かみね動物園連携研究報告会

 昨日は、2017年度のかみね動物園との連携研究の報告会がありました。早いもので、この研究報告会も今年度でもう3回目なんですね。

 今回は、また新たな試みとして、本学だけではなく、かみね動物園を利用して研究を実施していた青山学院大学、聖心女子大学の2校にも参加いただき、計6課題で発表を行いました。

 園長の開会宣言とともに、報告会を開始!

最初は聖心女子大学の鈴木さんの発表。かみねのチンパンジーの親子で見られる”電車ごっこ”行動について、子どもの発達と社会関係から解説してくれました。

 普段何気なく見てたけど、あの行動は実はすごくレアケースなんですね。他園で見かけたら報告しなければ!


続いて青山学院大学の齋藤さん。動物園等で開催されるワークショップで、どのようにしたら子供だけでなく親の主体的な参加を促すことができるのかといったワークショッププログラムデザインについて、実際にかみね動物園で開催した5回のワークショップのデータをもとに解説してくれました。

 3番手は、本研究室の小林さん。HP上でも一度紹介させていただきましたが、彼女が実施したライオンにおける血中タウリン量と餌との関係について解説してくれました。今回の研究成果は、おそらく本邦初(世界でも初?)となる貴重なデータとなっていることから、今後いろいろな人が参考にすることできるような何らかの形で報告できればと考えています。

 報告会には分析で協力いただいた東京医大の宮崎照雄先生にもお越しいただき、補足解説をいただきました。また、宮崎先生には、正式に本連携のメンバーにも入っていただけることになりましたので、先生の研究についても、そのうちたっぷりご紹介させていただきます!

4番手は本学の上塚先生。今年度先生のところの院生が実施した園内の動物のウェルシュ菌の保有状況に関する研究の途中経過を報告いただきました。こちらも今後展開が楽しみな研究です。

 5番手は本学の豊田先生。継続研究テーマであるアビシニアコロブスの栄養生理機構に関する研究の進捗についてご報告いただきました。こちらも非常に興味深い結果がでているようで、コンフィデンシャルな部分が多いのですが、成果が公開されたあかつきには、あらためて豊田先生にHP上で解説いただければと思っています。

 そして大トリは本学石田研究室の阪本君。これまで公開していた、かみね動物園の来園者に対するAndroidのアプリケーションについて、動物園の側でも情報更新がしやすくしたり、使い勝手の向上を図った様々な対策について話してくれました。

 司会のまずさから、予定時刻を大幅に超過する報告会となってしまいましたが、本年も無事報告会を終えることができました。

 報告会の後は、恒例の交流会。こちらも、それぞれの研究成果について議論を深めたり、新たな課題について相談したり、飛び入りで(会場に潜んでいた?)企業の方から、かみね動物園と実施されている取り組みのお話を聞けたり(こちらも大きく発展しそう話題なので機会を見てまた報告します)など、大きな盛り上がりを見せました。

 動物園と協同でプロジェクトを進めて早3年目ですが、これまで予想以上にいい展開ができています。今後も人と人とのつながりを大事にして、楽しく連携していければと思います。



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