今年度も動物園との共同授業が先週から始まりました。本講義は、動物園における環境エンリッチメントの取り組みについて考えるというもので、これまでの座学によるディベート講義を発展させて、昨年から実際に動物園と共同で進めている大学院の授業です。初回は私の方から環境エンリッチメントの概要について説明しましたが、専門外の学生たちはいまいちピンと来ていない様子。そこで、2回目の先週は実際に動物園に移動し、飼育員の方々にかみね動物園でのエンリッチメントの取り組みについて解説いただきました。動物飼育の最前線での取り組みについて、実際に見ながら解説いただくというのはやっぱりいいですね。学生たちも興味津々で、いろいろ質問しながら、お話を聞いていました。
今年度は授業期間が前期に移動したためか、受講生が例年より多め。受講人数も増えたということで、昨年度とは少し趣向を変えて、今年は2チームに分かれ、それぞれ対象種を決めて実践を見据えたエンリッチメントプランを考えるという内容にしてみました。なので解説の最後に、かみね動物園からお題を提示いただきましたが、さてさて今後の授業でどんなプランがでてくることやら。でも、こうやって環境エンリッチメントの取り組みというものがどういうものなのかということを考えるプロセスが、動物の飼育の理解にとって大事なことなのかなと思います。動物園に協力いただくことによって、研究だけでなく、こういう授業が展開できるようになってきていますが、今後も様々な形で連携していければと考えています。
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