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昨日、第6回の茨城大学・かみね動物園の合同勉強会を開催いたしました。今回の話題提供者は、本プロジェクトでもお世話になっている教育学部の郡司先生。講演では、現在学生さんと実施している研究ではなく、以前日本モンキーセンターに在職されていた時の研究「骨考古学」なるお話をしていただきました。
骨を見ればどのような生活をしていたかわかるという骨考古学。飼育管理による動物の長寿化が進むにつれ、高齢化の過程で生じる融合関節や骨密度の変化など、野生個体とは異なる骨の形態学的な変化とその影響により活動の制限が生じている可能性、またそのような高齢個体のケアを考えた施設設計や飼育管理の必要性について解説いただきました。非常に興味深い研究でしたが、残念ながら最近はお忙しくてなかなかこのような研究ができていないとのこと。一方で、博物館や動物園での骨格標本づくりなども実施されているようですので、今度はそのような教育学ツールとしての骨のお話も聞かせていただければなと思いました。
本勉強会も発足から1年を経過して、繁忙期などを考えるとだいたい年4~5回くらいのペースで実施していくリズムができつつあるようです。協力していただいている先生方にも一通り動物園にて話題提供いただいたので、今度はゲストを招いたり、飼育員さんによる海外視察報告など新たな企画なども考えていきたいと思っています。ひとまず、次回は本年度の学生研究報告会を3月に実施する予定です。
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