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連携プロジェクト研究室紹介2(工学部・北野研)

更新日:2020年10月23日

 工学部の北野研究室では、遺伝子の進化、あるいは遺伝子からみた生物の進化に関する研究を行っています。工学部で遺伝子?生物進化?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、茨城大学工学部には生体分子機能工学科という、生命の持つ複雑な機能を分子レベルで解明し、産業への応用を考える学科があります。研究は、PCRやDNA配列決定などの実験とコンピュータを用いたデータ解析の両面から進めています。かみね動物園との連携プロジェクトとしては、DNAを用いた鳥類の雌雄識別や個体識別などを行っています。鳥類では、クジャクなど外部形態で雌雄がはっきり区別できる種は比較的少数で、多くの種では外部形態から雄雌の判別をすることが困難です。そこで、DNA情報を用いて、動物園にいるフラミンゴ、フクロウ、チョウゲンボウ、タンチョウ、ホロホロチョウなどの鳥類の雌雄識別を行っています。さらにフラミンゴについては、母系遺伝するミトコンドリアDNAの情報を用いた解析も行っています。ミトコンドリアは母親から子供に遺伝するので、ミトコンドリアDNAのタイプを調べることによって、フラミンゴの母系系統グループがどの程度存在するのか、ということも調べることができます。他にも、霊長類のワオキツネザルの個体識別の試みなども進めています。 開発や人間活動による野生動物の生息地の荒廃などにより、近年、貴重な遺伝資源である動物の域外保全施設として動物園の役割が注目されています。このような中で、本プロジェクトでの我々の取り組みも、保管している様々な動物の繁殖計画の一助になればと考えています。


茨城大学工学部 北野研究室 https://sites.google.com/site/kitanosite/


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