毎年、春大学が始まると5月くらいに1年生対象の農学部オリエンテーションが開催されます。本学は水戸と日立、阿見の3か所に学部が分散していますので、1年次は1年間、水戸キャンパスで教養について学び、2年次から各学部に移動になります。ですので、農学部では入ってきた学生は1年間農学部を知らずに過ごすわけですが、せっかく入学してきたのだから、1年生のうちにも自分が2年次から学ぶこととなる阿見キャンパスの様子を実感してもらおうということで企画されました。
その中の一つの催しとして、各研究室での研究の様子などを見学して回る「研究室訪問」というものがあります。実際に4年次になり、研究室に配属されたらどんなことを研究したりするのかという1つのきっかけになってくれればと、毎年室員それぞれが工夫を凝らして紹介ネタを考えてます。当研究室は、農学部研究棟とは少し離れた農場地区にあるので、なかなか1年生も顔を出しづらいということがありましたが、今年は晴天だったこともあり、散歩がてらに訪ねてくれた学生が多かったようです。
また、当研究室では毎月1回、農場の子牛の体重測定を実施しています。体重測定は、子牛の発育度合いや健康状態を知るために重要な作業です。日常管理については、基本的に専門の技術職員さんが実施していますが、農場の牛は研究で使わせてもらうことも多いことから、農場唯一の動物系研究室として、毎月体重測定のお手伝いをしています。2~3カ月齢の子牛なら、まだ良いのですが、離乳間近の4か月齢になると子牛でも100キロを越え、なかなか一人でコントロールするのは大変になりますので、みんなで協力して作業しています。