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kohari

追いコン


 今日は春の学会に向けての発表練習が終わった後、恒例の追い出しコンパでした。今年、本研究室から社会に飛び立つ学生は4年生2名です。いろいろ大変でしたが、ここまでやっとたどり着いたかと思うと、毎年のことですが何か肩の荷がひとつ下りた感じがしますね。2人とも始めての”研究”という課題に、1年間ホントに頑張って取り組んでくれました。卒業論文という大仕事を終えていい笑顔でした。データ整理もよろしくね。

 コンパの中で、今日あらためて学生さんと、うちもだんだん大学の研究室って言えるような感じになってきたねという話をしていました。今の博士課程にいる学生さんたちが、まだ学部生だった十数年前は、壊れた電話と机と椅子しかない付属施設の小さなラボで、来る学生もほとんどいないし、調査に必要な機材も確保できず、手弁当で研究に取り組んでいましたが、最近は様々な方々の協力もあり、少しづつできることが増えてきました。特に、潤沢な状況じゃなくても学生さんが少しづつ集まってきてくれるようになったことは、研究を進めるうえでの大きな力となって来ましたし、自分でも想像しない新たな展開もありました。そういう意味で、大学は意欲ある、いろいろな価値観や知識を持った人が、対等な関係で出会い、意見を交換し、新たな学びを確立していける場として、貴重な空間だなとあらためて感じました。

 今年度学生さんが卒業すると、実は本研究室は社会人学生が半数くらいを占めることになります。しかも、学び直しや学びの継続を強く志す若い社会人が所属してくれています。私はこの空間は、一般学生に対して、社会に出ても必要となる継続的に学びというものを考えるという意味で非常に重要なことだと考えるとともに、「社会に開かれた学び舎」であるべき(私だけかもしれないけど)と考える大学として、大切にすべき機能であると感じています。和気あいあいと語り合いながら祝杯を挙げつつ、そういう学生さんとともに、これからも楽しい学びを展開していければと、あらためて感じた夜でした。


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