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kohari

学生実験開始


 今年も学生実験が始まりました。当研究室の担当回のテーマは「動物のストレスを評価する」。毎年、動物の対人ストレスについて、行動学的評価と生理学的評価の2側面からの評価法について学んでいただきます。

 今日は行動評価の実験。実験前に、実験用放牧地に対象動物の牛を連れていくことから。実験には動物の準備から始めます。今年の学生さんはまだ牛の誘導の経験がなかったので、まずはその練習から。隙を見て草を食べられたり、意外と苦戦しながら全員で練習します。

 慣れてきたらいよいよ放牧地へ。対人反応特性の評価法としてフライトディスタンス(逃走距離)の計測を行います。事前に接近速度を一定にするためみんなで練習して、いざ計測!さてさて各牛どれくらいの値が計測されたでしょうか…?

 2日目は、生理指標として心拍反応や呼吸反応の計測を実施します。まずは呼吸や心拍がそもそもどういうものなのかということを理解してもらうために、聴診や触診、肉眼観察により、牛の状態の見方を確認してもらいます。

 そのあとは、いよいよ心拍計で、安静時と人の接触時の心拍反応を見ることで、人の接触に対する嫌悪性を評価します。とはいっても、実験だからと言っていじめたときの反応をみるのは問題がありますので、みんなでマッサージ。気持ちよくなって落ち着いてしまう牛もいれば、触れられるのが気持ち悪いという牛も。それが心拍反応に反映される・・・はず。

 実験終了後に、採ったデータは、ダウンロードして解析に使うデータについて先輩から説明してもらいます。はたして今年はどんな結果になったでしょうか?この実験はカリキュラム改変により今年度で終了になりますが、また機会を見つけて学生さんと実施できればと考えています。


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