今週は2年生対象の学生実習がありました。今年度から、合計170名近い学生の相手とあり、1回ではウシも人手でも足りないので、2日間、4回に分けて実施しなければなりません。それでも1グループ約40人。大きな牛を使用する実習でもありますし、準備にも時間がかかりますので、研究室員総出のビッグイベントとなりました。
また、同じ作業を4回となると、さすがにウシも飽きてしまいますので、午前のグループはウシを相手に、午後のグループは牛舎管理の実習というように分けて実施しました。
午前の部は恒例のロープワーク。「端綱結び」や「もやい結び」など、家畜の管理作業の中で使用する様々な結束法について学びました。2日目のグループは、ちょうど人工授精師さんがいらしてたこともあり、学習したロープワークを駆使して、受精卵移植のお手伝いも実施することができました。
午後の部は、牛舎の衛生管理とたい肥製造の実習。いわゆる「ボロだし」です。みんなで重機では取り除けない部分の敷料をどんどん搬出していきます。全部搬出終わったら、消石灰で消毒し、新しいもみ殻を搬入します。そしてもみ殻敷料も入れ終わった後は、いよいよウシを畜舎に誘導します。ピッカピカになった牛舎でふかふかの床材を見つけたウシたちは、思わず顔をすりすり、ゴロゴロ。やはり動物もきれいな環境はうれしいんですね。暑い中の作業は大変でしたが、ウシたちが存分に楽しんでいる様子を見ながら学生さんたちも満足そうでした。
今回は午前のグループと午後のグループで別メニューでの実習でしたが、次回10月は今度はグループ入れ替えて同じ実習を行う予定です。