8月1日から5日まで、マレーシア、ボルネオ島のクチンで第18回のアジア大洋州畜産学会(Asian Australasian Animal Production)が開催されました。
当研究室からは、小針と博士課程の木村有希が参加いたしました。本学会は、2年に一回開催されるアジア・オーストラリア地区の畜産系学会で、英語を母語としない発表者も多いことから、学生の国際学会デビューにはちょうど良い学会です。今回、ボルネオ島で開催されるということで、なかなか行ける機会もないだろうからと、エントリーして参加してきました。
クチンはボルネオ島のマレーシア側の南端にある都市で、ネコの町として知られています。そもそも「クチン」という言葉自体が、マレーシア語でネコを意味するんだそうな。でも‥‥ネコがそんなにたくさんいたかというと、そうでもなかったんですが‥‥。 蒸し暑い気候とミルクティー色のサラワク川が、何とも言えないアジアの雰囲気を醸し出していて、わくわくしました。
発表は、ボルネオコンベンションセンターで行われました。ただ、そこでトラブル発生!海外は何が起こるかわかりませんね。詳細は省きますが、何とかトラブルを回避し、無事発表できたので良しとしましょう。
それなりに質問に来てくれた人も多かったのですが、行動学や管理学の分野でディスカッションをするには、研究自体がまだメジャーではない分、ちょっと物足りない感じもしました。むしろ日本の学会で通常議論しているような内容は、十分通用する内容ですし、これから積極的に学生さんが参加していくことで、盛り上がっていくのかもしれません。
学会後は、ボルネオのネイチャーエクスカーションツアーがいくつか設けられていましたが、ツアーで行くより自分たちで動いたほうが、都合がよかったため、ちょうど現地で顔を合わせた信州大がのK先生やHくん達と一緒に、オランウータンのリハビリテーションセンターとバコ国立公園のオリジナルツアーを組んで、見学してきました。でも動物観察はやっぱり朝がいいんですかね。本来はもう少し動物が見られるらしいのですが、出だしが遅くなってしまい、テングザルやオランウータンには会えずじまいでした。別の組で朝早くから行っていたグループは見られたようでしたので残念でしたが、久々に仕事を離れて自然を満喫できたので、とても楽しかったです。
次回は2年後2020年、フィリピンのセブ島だそうです。